散思

お盆が明けてから職場でポジションチェンジがあった。
昇格の一種だと思う。
慣れるまでに少し時間を要するかもしれないけど、かけてくれた期待の倍は仕事ができるようになりたい。一番の恩返しだと思う。


皆が夏の思い出の収穫期に入っているであろう8月の終わり。
何一つ刈りとるものがない残酷さ。
一番好きな季節なのに、夏の奴はといえば一度だって目を合わしてはくれない。
祭、花火、海。渇望で秋の夜長に嘆くのは嫌だ。もう少し待ってて欲しい。


久し振りの友達からメールが届いていた。
外国にいると思っていたら帰ってきていた。
最近、間を空けて人と会うと妙にぎくしゃくする事を思い出し、会うのが少しためらわれる。
学生時代のようにずっと一緒に居られるような関係は金輪際ないだろう。
共通の体験をすることはどんどん少なくなる。
莫大な接点のない時間で何をし何を考えるかで溝はどんどん深くなる。
気づいた頃には波が通わなくなっている。


こうやって人は孤独になっていくのかと思う。
一年ほど前から「孤独」と「時間」が自分の人生の2大テーマのような気がしている。
暇さえあれば思索して向き合わないといけない。怖いけど。